メルボルン、最終日です。
今日は、大坂なおみさんの試合を見ようと思っていました。
それで、試合が行われるマーガレットコートアリーナのチケットを窓口で購入しました。
ネット情報では、最初の11時からと聞いていたのですが、第4試合の17時に組み込まれました。
私は、飛行機の出発予定時刻は、19時25分なので、見ることはできません。
それで、今日は、今までのように試合をじっくり見るというのではなく、練習を見たり、いくつかのコートを回ってみようと思いました。
全豪の会場はとても広く、人でごったがえしているので、全体の把握ができずじまいでした。
私は、結構、方向音痴のところがあるのですが、特にテーマパークのようなところは苦手です。
全豪の会場もテーマパークといってよく、四日目にしてようやく、全体をつかめることができました。
練習コートに行ってみると、ケルバーが練習を始めるところでした。
誰がいつどこの練習コートを使うのか、表示されていました。
14時から、大坂さんが練習をすることがわかったので、それを見ることを最優先としました。
ケルバーは、先日シャラポワと戦って圧倒しました。
練習コートは、選手との距離も近くなります。
ほんの数メートル先で、練習を見ることができます。
また、試合中見せる厳しい表情と違って、リラックスした今まで見たことのない表情に出会えることもあります。
ケルバーは、美人選手で有名ですが、実物は本当にきれいでした。
誰かに、「シャロンストーンがいるよ」 と言われたら、信じてしまうほどです。
また、アスリートとしてのオーラもすごいものがあります。
鍛えられて肉体には圧倒されます。
隣のコートでは、ウォズニアッキが練習していました。
ピンクのスパッツをはいて、チャーミングでした。
もちろん、技術的なことも、近くで見ることによってグリップだったり、テイクバックの取り方など、参考になる情報が増えます。
取ってあるマーガレットコートアリーナで、男子の4回戦が始まるので、移動しました。
2日前に見た、25シード、フォニーニ(イタリア)と19シード、ベルディハ(チェコ)が、ベスト8をかけて戦います。
ベルディハは、サーブ、ストロークともフォームに癖がなく、とてもきれいです。
よく雑誌で、模範例としてとりあげられています。
第1ゲーム、ベルディハのサーブの調子がよく、難なくキープしました。
第2ゲームは、フォニーニらしさもありましたが、ブレークされてしまいます。
フォニーニは、先日の試合もそう感じましたが、スロースターターのようです。
その後、フォニーニが一度、サービスゲームをキープしましたが、ベルディハの調子が良く、第1セットは、6-1でベルディハが取りました。
もう少し見たかったのですが、大坂なおみさんの練習が始まるので、練習コートへ移動しました。
( その後、ベルディハが2セットを連取して、ストレート勝ちでした)
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今日は、第1シード、ハレプ(ルーマニア)との大一番です。
もしかして、と思わせる勢いがあります。
大坂さん、ボールをヒットするインパクトの音がすさまじく、ボールが割れてしまいそうです。
体格のいい、外国人イケメンコーチが、GOOD!GOOD! と声をかけます。
大坂さんは、20歳の少女そのもので、ニコニコしたり、ムッとした表情をしたり、可愛らしいです。
あのルックスで、大坂なおみという演歌歌手のような名前という、アンバランスさもいいですね。
決められた30分、たっぷり練習しました。
すると、イケメンコーチが、私の方向に向かって、今まで使っていたボールを投げてくれました。
昨日に続いて、お宝ゲットです。
大坂さんが、ラケットでひっぱたいたり、サーブのトスを上げたりしていたボールです。
ボールの表面を見てみましたが、焦げ目はありませんでした。^^;
大坂さんのチケットは、一緒に練習を見ていた日本人女性に差し上げました。
彼女は、グランドパスという入場チケットだけだったので、大変喜んでくれました。
(試合は、残念ながらストレート負けでした)
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練習を見終わった後は、ショーコートという屋外のサブコートを回りました。
日差しは強かったのですが、風がそよそよ吹いて気持ちが良いです。
ビールを飲みながら、男子ダブルスの試合を観戦しました。
空がどこまでも青く、ときおり、鳥のさえずりが聞こえます。
ボールを打つ音が、心地よく自分の体のなかで響きます。
この四日間、とても素敵な時間をすごすことができました。
航空チケット、ホテル、観戦チケットを自力でアレンジしましたが、パーフェクトと言っていいでしょう。
少々心残りがあるとすれば、日本人選手の応援、フェデラー、ナダルの試合を見ることができませんでした。
でもこれは、取得したチケットが、どういうカードになるのかは、前日でないとわからないので、仕方がありません。
しかし、チリッチ、大坂さんから、余りあるプレゼントをもらいました。
ホテルの男の子が
SEE YOU NEXT YEAR !
と言って、握手をしてくれました。
また、来たいとは思いますが、どうでしょうか。
夢のような時間をすごすことができました。
ホテルの少年、たくさんいたボランティアの方々、すべてのテニス選手、すべての関係者の方々、そして私の理解ある家族に感謝して、この観戦記も終わりとします。