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全豪観戦記(2018年1月20日)

今日のメルボルンは、昨日の40度超えから、気温が15度下がって、25度と過ごしやすい気候となりました。

昨日は、脱水症状すれすれでしたので、飲み水をたっぷり用意しましたが、半分も飲まず、持って帰るはめになりました。(^^)

たくさん試合を見ていると、普段気がつかないところが目につきます。

ナイキのウェアを着ている選手がとても多いです。

フェデラー、ナダルは、有名ですが、今回、見たなかでも、ディミトロフ、対戦相手のルブレフ。

女子選手では、シャラポワが有名ですが、スビトリーナに今日見た、ガルシアも着ていました。

今年の全豪のカラーは、オレンジがかったピンク系のようで、各選手によってデザインが違っています。

似合う人もいれば、そうでない人もいます。

美人の女子選手は似合いますが、野暮ったい男子選手がピンクは厳しいですね。

そんな中、フェデラーは、ピンクと茶色の斜めのラインが、とてもおしゃれです。

そして、今日見た、マッケンロー兄弟もナイキのウエアでした。

そうです、あのジョン・マッケンローとダブルスの名手といわれた弟のパトリック・マッケンローが組んで試合をしたのです。



今日は、全豪会場にある、三つのアリーナのうち、ハイセンスアリーナのチケットを取っていました。

一番新しいアリーナで収容能力は、1万500人。ロッドレーバーアリーナ(1万5千人)に次ぐ規模です。

それにしてもハイセンスアリーナとは、なんとセンスのない名前でしょう。(^^)

11時の試合ということで、選手を待っていましたが、選手が二人ずつ登場しました。

会場もなんかざわついた感じで、しきりと選手に掛け声がかかります。

選手紹介で、一つのチームが、あのマッケンロー兄弟でした。

エキシビションでシニアの試合が行われるのでした。

相手の一人は、スウェーデンのヨハンセン。

私は事前に知らなかったので、びっくりしました。

この試合が、とても面白かったです。

相手をからかいながら、随所にみせる往年の技術。

ジョンが思いっきり打つサーブは、180キロを超えていました。

そしてお決まりの切れ芸。

もはや芸術といっていいでしょう。

「おれは、これで40年やっているんだ」

爆笑でした。

4ゲーム先取をきっちり3セット消化して、筋書きどおりなのでしょう。

本当に、楽しそうにテニスをしているのが伝わりました。

もちろん、技術的に参考になる点も多々ありました。

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2試合目は、女子シングルスの試合でした。

第8シードのガルシア(フランス)とサスノビッチです。

ガルシアは、フランスの選手で、褐色の肌にナイキのピンクのユニフォームが良く似合います。

今、めきめきと実力をつけている選手で、そのうち優勝にからんでくることでしょう。

目がくりくりとした美人選手で、フォアハンドのダイナミックさは、かつての人気選手、サバティーニを思い出させてくれます。

試合開始から、火の出るようなサスノビッチとの打ち合いでした。

しっかり、足を固め、上半身に動きを連鎖させる動作が、二人とも素晴らしかったです。

第1セットをあっさりとった、ガルシアが第2セットもそのまますんなりかと思いましたが、サスノビッチの強打も素晴らしく、第3セットにもつれこみました。

第3セットは、安定感に勝るガルシアが要所要所でポイントを取り、あっさり取りました。



3試合目は、男子シングルスの3回戦です。

第25シードのフォニーニ(イタリア)とベネトー(フランス)の戦いです。

対戦の二人とも、バボラのラケットを使っていました。

ベネトーは、バボラの何なのかよくわかりませんでしたが、フォニーニは、私が使っているピュアドライブの旧モデルを使っていました。

まだ、2018年モデルがしっくりきてないのでしょう。

第1セットは、フォニーニのストロークの精度が悪くあっさり取られてしまいます。

しかし、フォニーニは実に多彩な技を披露します。

柔らかいストロークは、先ほど見た女子の試合より遅いほどです。

その緩急と球種を変えたり、ドロップショットやロブなどさまざまなことをしてきます。

178セントとテニス選手にしては、小柄ですが、瞬間的な動きも素晴らしく、運動の能力の高さがうかがえます。

かたや、ベネトーは、生真面目さが、プレーにも表れていますが、やや単調な感じを受けました。

ベネトーが押すのをフォニーニがいなすというような展開です。

ベネトーが追いつめるのですが、フォニーニが土俵際でひっくり返すというようにも感じました。

ベネトーは、いらいらしたことでしょう。

第1セットは、調子を試しているようなフォニーニが、先にサービスダウンしてとられました。

しかし、第2、第3セットは、あっさりとります。

第4セットもそのままいくかと思いましたが、ベネトーが意地を見せて最終セットまでもつれこみます。

フォニーニは、イタリア人らしいイケメンで、雰囲気のある選手です。

第5セット、こんなことがありました。

ファーストサーブを打ったとき、審判にフットフォールトを宣告されてしまいます。

直後のセカンドサーブは、いい回転がかかったボールがコーナーに入り、それでポイントをとりました。

そして、フォニーニが、フットフォールトを宣告した線審に向かって、それみたことか、というようなジェスチャーをしました。

すると、それを見逃さなかった主審が、フォニーニに注意を与えました。

それに対して、フォニーニは食ってかかりますが、どうにもなりません。

昨年の全米で、問題発言をした前科のあるフォニーニです。

それからのプレーがどうなるのか見守りました。

しかし、その直後のプレーから、フォニーニの動作がキレキレになってきました。

観客も大盛り上がりです。

いつのまにか、観客を全部味方につけてしまったのです。

最後まで、フォニーニの動きはさえて、第5セットをものにしてしまいます。

ある観客が、「セクシーマン」 と大きな声で声援を送っていました。

俳優でもいけそうな、ルックスと雰囲気、そして問題児。

それで実は、抜群の運動能力です。

人気があるのもわかります。

今日は、ガルシアとフォニーニの日だったようです。

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