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全豪観戦記(2018年1月19日)

今日はとても長い一日でした。

早朝、シンガポールで乗り継いで、メルボルンに到着しました。

出国も無事でき、3万円両替して、すぐにダウンタウン行きのバスに乗りました。

30分ほどでバスターミナルに到着。

ホテルまでは、歩いていけそうなので、歩くことにしました。

しかし、暑い! 2~3日前はそれほどでもなかったようですが、急に暑くなったようです。

手に持っているダウンジャケットがあまりにもおかしいので、バッグに入れてシャツ一枚になりました。

15分ほど賑やかなところを歩いて、ホテルに着きました。

ホテルのお兄ちゃんが、「あれ、前も来たことがあるよねえ」と言いましたが、メルボルンは初めてです。

部屋に入っていいよ、というので、早速荷物を置かせてもらって、軽装になりました。

驚いたことに部屋にトイレもバスもありません。1万円以上払っているのですが、ハイシーズンおそるべしです。

しかし、部屋は清潔で、天井は高く気持ちがいいです。

部屋の外には、共同のバスルームがたくさんあってここも清潔です。

私はこういうところが、むしろ落ち着きます。

シャワーを浴びて、早速会場に向かうことにしました。

お兄ちゃんが、トラム(路面電車)でも行けるけど、歩いてもいけるよ、というので、また歩いていくことにしました。

長時間狭い座席に座っていたので、体をほぐしたい気持ちもあります。

歩き出してすぐに建物が見えてきます。

いよいよ来た~という感じで胸が高まります。

ここがロッドレーバーアリーナか。

IMG_0987.jpg

それにしてもすごい人です。

飲み物を買うのも一苦労です。

チケットは事前に、ネットで購入していました。

今日は、メインのロッドレーバーアリーナのデイセッションのチケットを確保していました。

デイセッションが、11時から3試合、行われます。

ナイトセッションは、19時から2試合、行われます。

ナイトセッションを見るには、また別のチケットが必要になります。

私は、19日、ロッドレーバーアリーナ

20日、ハイセンスアリーナ(2018年メルボルンアリーナと名称変更)

21日、マーガレットコートアリーナ

のチケットを確保しました。

チケットの購入についてはこちら

アリーナのチケットがあれば、その他のコートで行われている試合も見ることはできます。

19日の今日のデイセッションは、3回戦に入って、女子シングルスが2試合、男子シングルスが1試合、観戦できます。

11時過ぎに、会場に着くとすぐに、試合が始まりました。

女子の第一試合は、

クムクムというタイの選手とマルティッチというクロアチアの選手との試合でした。

タイの選手が積極果敢に攻めます。3セットまでもつれ込みましたが、最後にクロアチアの選手が振り切りました。

しかし、直接見て感じたのは、選手の鍛え方は半端ないなと思いました。

体からエネルギーがほとばしっているのが見てとれました。

ボールにも本当に勢いがあり、また、ゲームがあっちにいったりこっちにいったり、激しいつばぜりあいを感じました。

女子の第二試合は、

ウクライナ人同士の試合になりました。

スビトリナという第4シードの選手と、対戦相手は、コスチュクという選手でまだ15歳の少女です。

コスチュクは、予選から勝ち上がって、1回戦、2回戦と勝ち上がっている、台風の目のような選手といっていいでしょう。

また、二人とも美人で、応援したくなります。

試合は、いきなりコスチュクがスビトリナのサーブをブレークして始まりました。

これは、また番狂わせがあるのかなと思わせましたが、試合は、さすが、第4シードのスビトリナが安定感があり、6-2、6-2で圧倒しました。

気温は40度、ハードコートは、熱をためるのでコートの上は、さらに暑くなるといいます。

さて、いよいよお待ちかねの、ディミトロフの登場です。

IMG_0961.jpg

実物を見ると、191センチの長身に加えて、頭が小さくて、本当にかっこいいです。

かつて、シャラポワと付き合っていたのも、うなずけます。

また、昨年末のATPツアーを制して、今回は、第3シードとして登場です。

練習のときから自信に満ち溢れていました。

相手は、ロシアのルブレフです。こちらも第30シードがついていて、ランキング的には杉田と同じぐらいになります。

しかし、杉田がもし勝っていたら、今日から応援できたのに本当に残念。

ルブレフも身長が、188センチあり、サーブとストロークが強い選手です。

ディミトロフは、バックハンドがシングルで、多彩な攻めができる選手です。

第一セットは、ディミトロフが6-3であっさり取りました。

このまますんなりいきそうな雰囲気が漂っていました。

しかし、バックハンドのスライスの精度が悪いのが気になりました。

暑くて、ラケットにボールを乗せる感覚が合わないのでしょうか、ラケットを別のものに変えました。

テンションを違うものに変えたのでしょう。

しかし、逆に、さらにバランスが悪くなりました。

完全に形成は、逆転して、第二セットは、ルブレフに振り切られてしまいます。

ファミリー席に、ディミトロフの弟がいて、さかんに

ワンバイワン と言っています。

一つ一つだよ。

これは、私たちもよく使う言葉で、ポイントを計算して、先のことを考えていると、逆に結果がでなくなることがあります。

目の前の1ポイントは、どの場面でも同じはずです。

集中して、いいプレイができるようにということです。

弟のほうを、見る回数が増えてきました。

アイコンタクトで何か話しているようにも思えました。

第三セットも2-4 でリードされていました。ルブルフのサーブゲームで 30オールです。

このゲームをキープされれば、セットを奪われて、挽回は難しくなるところです。

ルブルフのサーブが、センターにずどんと決まりました。

絶体絶命かと思ったとき、ディミトロフがチャレンジをしました。

今のサーブ、入っていなかったのではないかというビデオ確認です。

私の位置からは、真横だったので、入っているように思えました。

しかし、ビデオを見ると、サイドにわずかにはずれていました。

これで、40-30 になるところが、30-40 ブレークポイントになります。

その次のポイントを力強いリターンからものにして、3-4 とポイントを戻しました。

それで、風向きが変わりました。

ディミトロフのネットインが入るようになり、ルブレフのネットは、チャンスボールになります。

その第3セットを6-4と逆転でもぎとり、第4セットも、まだ勢いは残っているルブルフと素晴らしいプレーの交換がありましたが、ディミトロフがとりました。

最後に握手して、二人で話をしていましたが、お互いにいいパフォーマンスができたことをねぎらっていたと思います。

勝利者インタビューでも相手をたたえていました。

その後、別のコートでしていた試合を途中から見ることにしました。

シュワルツマンというアルゼンチンの選手とドルゴポロフというウクライナの選手です。

二人とも個性的な選手で、シュワルツマンは、身長が170センチしかないのですが、第24シードでとても粘り強い選手です。

ドルゴポロフは、ルックスが個性的でサッカー選手のような風貌です。

この試合は、座席の指定はないので、いつもテレビでみる位置でみましたが、見る位置によってまた新しい発見があり、楽しかったです。

試合は、テクニシャン同士、みどころたっぷりのラリーが続きましたが、最後は、シュワルツマンが振り切りました。

その後、ホテルに帰って、キリオスとツォンガの試合とウォズニアッキの試合を見て、本当に一日テニス漬けでした。

*私が、ディミトロフの弟だと思った人は、ダニエル・ヴァルヴェルドゥというコーチでした。

でも、割と似ているんですよね。

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